外壁塗装を検討する際には、”相見積もり”と言われる複数の塗装業者に見積もりをお願いする方法が近年特に推奨されています。
相見積もりが推奨されている理由としては、販売されている商品と違い明確な定価がない為に何が適正価格であるかの判断が難しいという点があります。

しかし中には現地調査に来てもらい顔を合わせ、見積もりの説明に来てもらったにも関わらず断るのは苦手と感じる方もいらっしゃると思います。また、業者の判断基準を金額そこで今回は、現地調査無しで見積もりを出して貰う方法について紹介していきたいと思います。
※あくまでも、近々塗装の意思がある方向けの内容で最終的には現地調査は必要となります。
そもそも現地調査は何で必要なの?
ではそもそも何故現地調査からのお見積り金額の提示となるかというと、実際のご自宅の状況を確認しないと正確な費用を出すのが難しいというのがあります。
現地へ行かないと分からない情報として、
・補修が必要な箇所はないか

・付帯部(シャッターボックス、水切り、雨樋など)の個数やm数はどのくらいか

・足場設置の十分な余裕があるか
・お車の移動の必要があるか
・撤去や移動が必要な荷物や植栽はあるか
・工事の際に道路使用許可が必要か、周辺環境の確認
などがあげられます。
その為、基本的には現地へ調査へ行き確認した上でお見積書の提出となるのです。
現地調査無しで見積もりを貰う方法は?
現地調査の必要性については分かったけど、それでもあまり家に来てほしくない・断りにくいから嫌だなと思う方に現地調査無しでより正確な見積もり金額を提示してもらう方法を紹介していきます。
準備編
現地調査無しでより正確な見積もり金額を提示してもらうには、いくつか準備をしなくてはなりません。

必要なもの
・図面の写真(平面図及び立面図)
・家の写真(全体からアップの写真を4面分多めに撮影する、コーキングと呼ばれる目地とサッシ部分の目地の写真、付帯部の写真、ベランダの写真、家の前の道路の写真、ヒビやコケなど気になる箇所の写真、家の周りの足元の様子を4面分など)
・築年数や過去の塗装施工歴、ハウスメーカーなどの分かる範囲の情報
・塗装を実施する際の希望時期
・何年持たせたいなどの希望耐久年数(見積もり比較編で大事な要素になります)
※屋根の塗装も併せて検討する際には、屋根の写真をご自身で用意するのは難しい為屋根については正確に近い見積もり金額を貰う事は難しいです。また、カバー工法や葺き替え工事の必要がある屋根材かの判断がつかない場合概算見積もり金額をお願いする前にハウスメーカーに使用されている屋根材を確認するなど準備を済ませておきましょう。
問い合わせ編
自分で周辺の塗装業者を検索してみたりチラシなどから何社かピックアップしてみましょう。
※この際一括見積もりサイトへ登録してしまう事は避けましょう。

ピックアップしたら、塗装業者へ現地調査を行う前に準備した写真や情報で概算金額を出して貰えるか確認しましょう。多くの場合、あくまでも概算金額となってしまう事を念押しされると思いますので金額が変わる事は了承の上お願いしましょう。
この際事前に準備した写真をメールで送ってほしいと言われると思いますので、メールアドレスをすぐに伝えられる準備もしくは業者のメールアドレスをメモする準備をしておきましょう。
また、外壁塗装をやる意志は充分にある事を伝え可能であれば正式な見積もり書の形式で貰えるようお願いしてみましょう。
見積もり比較編
現地調査へ来てもらう場合と比較し、必要情報の提出のみの概算金額のお願いの場合どうしてもやる気が少ないと思われてしまい通常よりお見積もりの提出が遅くなる場合はあります。
ただしこれに関しては、仕方のない事なのでお願いしているという立場を忘れないようにしましょう。

見積もりが出揃ったらまず金額面を見比べましょう。あからさまに予算がかけ離れている業者は除外してもいいかもしれませんが、ここで大事なのは何故高いかを見極める事です。
見比べやすいポイントとしては、足場の単価がどの程度違うのかです。足場自体は大事な工程ではありますが、単価部分があまりにも高すぎる場合除外ポイントとなります。
そして、準備編で紹介した希望耐久年数がここでは大事になってきます。塗料にも様々なグレードあり、耐久年数が長ければ長いほど勿論良いグレードになり金額も上がります。
ここで出た業者ごとの金額の差が塗料のグレードによる差であり、その他部分は大差のない場合には候補に残しグレードを落とした場合どの程度になるのかという点が大事になってきます。
また、他社と比較しあまりにも安すぎる場合には手抜き工事や後から項目を増やされ金額が上がってしまう事が考えられますので注意しましょう。
安すぎず、高すぎず、現地調査無しの見積もりにも関わらず丁寧な見積もりを作成してくれている会社を選ぶことをオススメ致します。
現地調査編
見積もりから、1社に絞ったら現地調査に来てもらいましょう。現地調査の際に必要な図面等は事前に写真で渡している為に不要であることがほとんどですが、念の為すぐに渡せる準備はしておきましょう。
現地調査の内容を元に後日正確な見積もりが提出されます。
業者決定編
正式な見積もりが出たら、現地調査前の見積もりと比較してみましょう。一般的な経年劣化のみの場合には、そこまで差は出てこないと思います。
その場合には、会社既定の単価がきちんと定まっている優良業者である可能性が高いのでそのままお願いして良いかもしれません。

※しかしここで注意が必要なのは、現地調査前の見積もりと比較してあまりにも高くなり過ぎていた場合です。何か特別に補修が必要な箇所の写真を提出出来ておらず、その箇所の補修費のみの変更の場合できちんと説明を受け納得出来るのであれば大丈夫ですが少しでもおかしいと感じたら見積もりをお願いしていた他の業者にも現地調査に来てもらいましょう。
まとめ

現地調査無しで見積もりを貰う方法について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
悪徳業者と呼ばれる業者が存在する事は事実である以上、基本的には相見積もりで複数の業者に現地調査をしてもらい見積もりをお願いすることをオススメしたいです。
ただ、やはり断りにくいと思う方には苦痛となってしまうと思うので今回紹介した方法が手助けになれば嬉しいです。