外壁塗装工事に「相場はない」と言われていますが、そうはいっても外壁塗装を行いたいと思ったら自分の家がどれくらいの値段で外壁塗装が行えるのか知りたいですよね。
結論から申し上げますと、一般家庭における外壁塗装費用の相場は
外壁塗装のみで80~150万円、外壁塗装+屋根塗装で120~160万円
といわれております。
とはいっても幅がありすぎてよく分からないですよね。自分の家の相場はいくらなのでしょうか?
本ブログでは、費用相場はいったい何によって決まるのか、自分の家の費用相場を知るには、安く塗装工事を行う方法などをご紹介していきます。
坪数による費用例などを出してくる塗装業者には注意であったり、外壁塗装で騙されにくくなる知識も記載しています。
なぜ外壁塗装は「相場がない」といわれるのか
外壁塗装業界で「相場はない」といわれております。
というのも、外壁塗装工事の費用は築年数や劣化状況、塗料の種類、塗装面積や、立地、足場の種類などなど、様々な要因によって変わるからです。
塗料の種類だけでも・アクリル・シリコン・ラジカル・フッ素・無機と大きく分けても5種類、さらに艶の加減や、同じ種類の中でもグレードの違いがあったり、そのパターン数は膨大です。
さらに、なんといっても費用相場は坪数ではなく塗装面積で決まります。塗装面積は家の図面と、実際に家の測定をすることで算出します。
坪数では相場は分からない
外壁塗装の相場を知るためにインターネットで調べると坪数で費用相場がでてくることが多いですが、実際のところ坪数では相場はわかりません。なぜかと言うと、坪数では塗装面積が分からないからです。
例えば30坪の場合
- 30坪の一階建て平屋
- 15坪の二階建て(15+15=30)
- 10坪の三階建て(10+10+10=30)
これら全て30坪ですが、階数が増えれば増えるほど塗装面積が増えますので、費用も高くなります。
稀に、30坪は○○○万円、35坪は○○○万円、40坪は○○○万円、と坪数別の見積もりを提示する業者がいます。その様な業者は正式な見積もり費用でもないのに提示してきているわけですから要注意とみなせます。
何によって費用が決まるのか
築年数 | 築年数が古ければ古いほど経年劣化しているため補修工事が増える。 |
建物の階数 | 同じ坪数でも階数が多ければ多いほど塗装面積が増える。 |
劣化状況 | ケレンや下地補修、ヒビの大きさ 。 |
塗装面積 | 塗装面積によって使用する塗料量が異なる。 |
建物の仕様 | 同じ坪数でも建物の形などにより塗装面積が変化する。 |
材質 | サイディングやモルタル、前回使用した塗料の種類など。 |
立地 | 湿気が多い地域、気温の高い地域等、使用する塗料や工法が変わる。 |
足場の種類 | ビケ足場、単管足場、単管ブラケット足場など種類がある。 |
建物の面積 | 足場代は足場の種類と建物の面積でよって変動する。 |
高圧洗浄かバイオ洗浄か | バイオ洗浄は高圧洗浄より高いが、コケやカビも洗い流すことが出来る。 |
使用する塗料 | 高性能であればあるほどお値段は高くなるので必要な性能を見極められる塗装業者がオススメ。 |
塗料の色数 | 使用する塗料の色数が多ければ多いほど高くなる塗装業者もある。 |
会社の規模 | 会社が大きいと下請け業者が増え、その分中間マージンが発生。 |
等、書ききれないほど多くの要因によって塗装費用が決まります。
我が家の費用相場を知るには
ご自分の家の塗装費用相場を知りたい場合は塗装業者に見積もりをとるのがいちばんです。
相見積もりを取るという事は必ず複数の業者にお断りを入れる事となります。
ですので、見積もりを依頼したからと言って必ず契約しなければいけないわけではないのです。
80~150万円といった大きい幅のある相場ではなく、ご自分の家の塗装費用相場を知りたい方は是非軽い気持ちで複数の業者に見積もりをお願いしましょう!
屋根・外壁塗装の相場を知りたい場合は相見積もりをとりあえず行ってしまうという事がとても大切です。
見積り依頼を行ってしまえば現地調査の日程決め(数分)と現地調査(30分前後)で後は塗装業者が見積書を作成してくれるのでそこまで時間がかかりません。
単価を調べて計算をするよりも相見積もりを行ってしまう方がはやく相場がわかります。
ただし、全く塗装を行う気持ちがない場合は見積り依頼をしてしまうと塗装業者の本来成約につながるはずだったお客様との時間が減ってしまいますのでこちらの塗装費用相場を推測しやすい記事ですのでぜひご覧ください。
ただし、見積もりを依頼してはいけない業者もあります。
こんな塗装業者は高い
外壁塗装業界では常識ですが、一般の方にはあまり知られていない、「外壁塗装を行うなら絶対に避ける塗装業者」があります。
それは、
大手リフォーム会社
大手ハウスメーカー
家電量販店・ホームセンター
です。他にもありますが、今回はよく陥りやすいこの3点をご紹介いたします。
なぜこの3つには絶対に依頼しないのかと言いますと、料金が割高になるからです。
なぜ割高になるのか、それは中間マージンが発生するから。
大手リフォーム会社、大手ハウスメーカーは、大手だけに安心してしまいますよね。リフォームを行った会社、家を買った会社から「購入(施工)から10年経ちましたが調子はどうでしょうか?」といったご挨拶のついでに外壁メンテナンスの提案をされると、つい安心感や信頼感、そしてほかの業者を探す手間や罪悪感から、契約を行ってしまいがちです。
しかし、契約を行ってしまうと、料金が割高になるだけならまだしも手抜き作業が行われやすいのです。
「ええ?大手なのに?」と思うかもしれませんが、実際に外壁塗装を行うのは大手の下請け業者です。下請け業者が施工するため中間マージンが発生しますし、手抜き作業を行われてもリフォーム会社やハウスメーカーの職員は塗装に詳しくない一般の人ですので、職人が気づきにくい手抜き作業を行ってしまうと気づけません。
これは家電量販店やホームセンターでも同じです。
見積りの時点では他の業者と同じような額だとしても、上記3点に依頼をしてしまうとクオリティは間違いなく低いうえに、手を抜かれてしまうとすぐに塗り直しとなり余計なお金がかかってしまいます。
では、どういった塗装業者に依頼をすれば品質が良く、費用も適正な外壁塗装が行えるのでしょうか。
詳しくは下記に記載しますが、業者選びについて知りたい方はこちらの記事をお読みください。
高品質な塗装を費用を抑えて行いたい方へ
地域密着の塗装専門業者に依頼する
品質が良く、費用も適正な外壁塗装業者といえば全て自社施工の塗装専門店です。地域密着であり、すべてが自社施工なので中間マージンが発生せず大手に比べ安く、品質の良い施工を行ってくれます。
さらに、屋根・外壁塗装を専門として行っている業者ですので知識が豊富で技術力も高い傾向にあります。
相見積もり
外壁塗装を安く、高品質で、失敗なく、優良塗装業者に依頼したいのであれば相見積もりは絶対にしなければいけない事です。
相見積もりを行わずにいると詐欺にあいやすくなり、悪徳業者と契約してしまい屋根や外壁がボロボロになった挙句にお金も多く取られてしまいます。
悪徳業者は相見積もりを行っていないことが分かると金額を上乗せしてきます。その上、相見積もりを取ることである程度業者の質が何の知識がなくともある程度分かります。
知識を付けて確実に優良塗装業者と契約したい方、相見積もりを取る際の注意点を知りたい方はこちらの記事をお読みください。
相見積もりを取ることで悪徳業者が見分けられ、相場感がわかり、より家の事を考えてくれている優良塗装業者と契約が結べます。
助成金・補助金の活用
外壁塗装工事が助成金・補助金対象である可能性がある事を知らない方がほとんどなのではないでしょうか。
国からは出ないのですがお住まいの自治体によっては助成金・補助金対象であることがあります。
その上自然災害による被害の場合、一定の条件を満たしていれば火災保険が適用できる場合もあります。ただし、「火災保険をつかって屋根塗装無料!」といった営業トークで騙してくる悪徳業者もいるので注意してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
外壁塗装工事に相場がないと言われている理由、塗装工事費用の内訳、お安く塗装工事を行う方法、悪徳業者に騙されないようにするにはどうしたら良いかなどわかって頂けましたでしょうか?
外壁塗装工事の相場は80~150万円と大きい幅ですがその理由をわかって頂ければ納得して頂けるかと思います。
また、屋根・外壁塗装の相場を知りたい場合は相見積もりをとりあえず行ってしまうという事がとても大切でした。
屋根・外壁塗装をお考えの方はどんどんガツガツ相見積もりをとり、相場感を理解した上でご自分に合う塗装業者を見つけていきましょう!