外壁塗装の全工程とは?期間はどのくらいかかるの?

初めて塗装工事をご検討の方へ

初めて外壁塗装工事をする方の中には、事前に「外壁塗装の流れを把握しておきたい」という方は少なくないでしょう。はじめにお伝えしておきたいのは、塗装工事の中身は、単に塗料を塗るだけではないということです。塗装工事には、足場の設置高圧洗浄下地処理養生など、塗料を塗る以外にも様々な工程があります。各工程について詳しくは見ていきましょう。

外壁塗装の流れ (2週間)

一般的に外壁塗装工期の目安は、 7~10日前後です。 屋根塗装も行うと10~14日が目安です。

それでは、外壁塗装の流れを工程に分けて解説していきます。

近隣挨拶 (1日)

工事が始まる前に近隣の住宅へ訪問し、外壁塗装工事をすることや工事時期などを伝えます。

塗装工事が始まると、塗装業者等が出入りすることになるため、騒音に感じてしまう近隣の方もいるでしょう。上記のことが原因で近隣の方々とトラブルを起こさないためにも、事前に説明して、ご理解をいただいておくと良いでしょう。 塗装業者の多くが近隣挨拶まわりをしてくれますが、できればご自身でも挨拶まわりをするのがおすすめです。

足場の設置

外壁塗装が始まる前に、現場確認を行われます。 大事に扱ってほしいところ、塗料等で汚されたくない植栽などがあれば、その場で伝えておきましょう。

屋根・外壁塗装は高所作業となるため、基本的に足場を設置します。 足場組み立て時には大きな音がする場合もあります。不安な場合は、音がする時間帯、どの程度の音がするのかなどを事前に確認しておくと良いでしょう。 なお、足場の組み立てには国家資格が必要な為、業者が足場業者に委託する場合も少なくありません。

悪徳業者に騙されないように注意しよう

悪徳業者の場合は「足場代が今ならキャンペーン中で無料です」などと言ってきます。これは悪徳業者がよく使う営業手口で、最終的になにかしらで足場代を入れているので無料にはならない上に、そういってくる業者には責任感がないので割り増し金額、手抜き工事が考えられます。                                                      

家の洗浄 (期間:1~3日)

足場が設置されたら、高圧洗浄機で洗浄が行なわれます。 高圧洗浄をする目的は、塗装する外壁に付着したホコリや汚れ、苔、剥がれかけた塗膜(塗料の膜)などを取り除く為です。汚れなどが残っていると、塗装した塗料が剥がれしまう場合もあるので、洗浄は丁寧に時間をかけて行われます。

下地処理 (期間:1日~)

洗浄の次は、下地処理が行われます。下地処理とは、ひび割れやサビなどの劣化部分を補修します。この下地処理は、特に重要な工程です。なぜかと言うと、下地処理が不十分だと、上から塗装しても、綺麗な仕上がりにならず、場合によっては早々に劣化症状が表れてきてしまうこともありえます。 そのため、劣化箇所が多い場合は、入念に下地処理を行うので、日程が後ろにズレてしまうこともあります。

養生 (期間:1日間)

塗装を行う前に、養生をします。養生とは、塗料や汚れなどが付着しないように塗装しない面を養生シートなどで覆う工程です窓ガラス、植栽、玄関まわりなど、すべて養生シートで覆われます。 養生シートで窓ガラスを覆ってしまうと、外壁塗装中は窓が開けられません。外壁塗装中も換気がしたいなど、その旨を事前に業者に伝えた方が良いでしょう。相談をすることで窓を開けられるように養生をしてくれる可能性がありますが、工程によっては、窓が開けられないこともありますので注意しましょう。 また、塗装中にエアコンを使いたいという場合も、事前に業者に伝えておきましょう。なぜかと言うと、室外機を養生シートで覆い吸排気をふさいでしまうためです。エアコンを使用する場合は、メッシュカバータイプの養生シートを利用するか、またはシートに穴をあけておくかなどして、室外機の吸排気をふさがないように養生してもらいましょう。

外壁塗装の下塗り (1日間)

次に塗装の工程です。 塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの順で、塗料を塗り重ねます。なお、使用する塗料の量は各製品によって決まっています。 下地と、中塗り・仕上げの上塗りを密着させるために行うのが下塗りです。下塗り・中塗り・上塗りと同様に、均一になるよう丁寧に塗装を行っていきます。

外壁塗装の中塗り・上塗り (期間:2日間)

中塗り・上塗りは仕上げの工程となります。 下塗りが終わった後、一定の乾燥時間を経過し、中塗りの塗装が行われます。乾燥時間を置かずに乾かないまま中塗りをしてしまうと、施工不良につながる恐れがあります。中塗りが終わった後も、一定の乾燥時間を経過してから、上塗りの塗装が行われます。

悪徳業者とまではいきませんが、間を十分に開けずに中塗りと上塗りをしてしまう塗装業者は技術や経験のない塗装業者なので注意をしましょう。本来ですと1日開けるべき作業です。

完了検査 (期間:1日間)

すべての塗装が完了した後、完了検査を行います。完了検査とは、最終確認です。仕上がりの状態はもちろん、工程通りにできているかなど細かく確認が入ります 業者と一緒に最終確認して、気になるところがあればその場で伝えましょう。検査後、手直しが必要であれば、すぐに対応してもらえます。 仮に検査時には立ち会わず、引き渡してしまった後に気になる箇所を指摘しても、検査後には足場を解体してしまうので、対応までに時間を要したり、足場がないので対応が根幹になる場合もあります。そのため、検査には立ち会うことを強くおすすめします。

足場の解体・完成 

完了検査が終わったら、足場を解体します。

足場の解体時にも大きな音がすることがあります。

足場解体後、建物周辺や敷地内外の清掃を行い塗装工事は全て完了になります。

【補足】 定期点検

外壁塗装工事から数年後、定期点検を行う塗装業者は少なくありません。

面倒と思われる方もいると思いますが、定期点検は受けましょう。

万が一、施工不良が起こっていた場合、定期点検で見つけてもらえれば、無料で補修してもらえるでしょう。目に見えないところで劣化が進行していても、早々に補修すれば、甚大な劣化症状を事前に防ぐことができるだけでなく、補修にかかる費用も抑えることができます。

まとめ

・外壁塗装工事の工期の目安は、7~10日間

・同時に屋根塗装工事を行う場合は、プラス3~4日間

・外壁塗装工事はどの工程も重要なので省略はできない

・塗装の品質を上げる為には、無理な工期短縮はしない

・天候不順で工期が延びた場合でも追加費用は発生しない

外壁塗装工事の流れを分かっていると、安心して塗装工事を見守れますよね。

不安要素があるときは業者と確認しながら、良い外壁塗装工事を行えるようにしましょう。

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