外壁塗装を行おうと思うと、どのような塗料を選べばいいのか疑問に思いますよね。
「いろんな種類の塗料があるけどどれを選んだらいいんだろう。」「〇〇塗料を勧められたけど本当に良いのかな?」
など疑問に思いますよね。その疑問や不安を解消するために
今回の記事では「塗料の種類」、「塗料の選び方」、「塗料別のメリットデメリット」をご紹介していきます。
後悔しない外壁塗装工事を行うために正しい知識を得て、適切な塗料を選び、適切な費用で外壁塗装を行いましょう。
この記事がご参考になれば幸いです。
なぜ種類があるのか
ここ10年で化学も進歩し、様々な塗料を生み出せるようになりました。
そのおかげで消費者のニーズに幅広く応えられるようになり
塗料が増えていっています。
最近では薔薇の香りの塗料も流通してきているなど、様々な塗料が生み出され続けています。
外壁塗装の塗料の種類
外壁塗装で使われる塗料の主な種類はこの4つです。
それでは詳しく解説していきます。
ウレタン塗料
シリコン塗料が普及する前に主流だった塗料です。
価格も安く、伸びもよくひび割れに強い塗料ですが、耐久力が弱く、耐候年数も5~7年。最長でも10年という短さなので結局工事回数が増え、長期的な工事費用が高くなってしまいます。
木材や金属にも塗れ、密着性が高いので雨樋などの付帯部によく用いられます。
シリコン塗料
人気の塗料で価格も安いです。耐久力もお値段の割に高く、コスパの良い塗料です。
しかし、耐候年数10~13年と短く工事回数が増えてしまうので、結局は全体でみた工事料金が高くなってしまうので、最近ではあまり使われません。
汚れが付着しにくいですが、伸縮性が低いのでひび割れしやすい塗料です。
「外壁塗装をしたいけれどどうしてもまとまったお金が用意できない」と悩んでいる人にいい塗料です。
フッ素塗料
フッ素加工ができる塗料です。
フッ素加工なので汚れが付着しにくく、綺麗な外観を保つことが出来ます。
それは、フッ素の汚れを弾く性質によるものです。
しかし、汚れを弾いてしまうため、専用の下塗り材を使わないと次の塗料も弾いてしまいます。
耐久力が高く、耐候年数も高いので商業施設に多用されており、スカイツリーの塗装にも使われています。
無機塗料
近年人気のある塗料です。綺麗なままでいる力が強く、自然の鉱物から作られた塗料ですので耐久力も桁違いです。
かなり耐久力が高く、紫外線にも強いです。ガラスが外壁に張り付いているとお考え下さい。ガラスなので紫外線には強いですがひび割れを起こしやすいというデメリットもあります。
無機物の”無機”なので菌が繁殖しにくく湿気にも強いのでコケやカビが出来づらいです。
ですのでひび割れを起こしにくく湿気に弱いサイディングなどの外壁におすすめの塗料です。
無機ハイブリット
無機塗料のほとんどが無機ハイブリットです。
無機ハイブリットは無機と有機を混ぜてつくられた塗料です。
無機のひび割れが起こりやすいというデメリットをカバーしてくれます。
塗料の種類別メリットデメリット
ウレタン塗料
メリット
・価格が安い
・密着率が高い
・伸縮性が高い
ウレタン塗料の最大のメリットはなんといっても価格の安さ。
良く密着し、伸びも良い為、雨樋や手すりなどの複雑な形をした付帯部に塗装するのに適しています。
デメリット
・価格通りの性能
・耐久力の低さ
・防汚染性の低さ
価格が低いため、性能も価格に比例し、ほかの塗料と比べると耐久力が低く汚れも目立ちやすくなります。
シリコン塗料
メリット
・種類が豊富なので好みの色を使える
・価格が低い
・ウレタン塗料よりは汚れにくい
人気だった期間が長いので、性能はともかく種類が多く、気に入った色が見つかりやすく、価格も安い。
デメリット
・伸縮性が弱い(ひび割れしやすい)
・耐久性が低く、塗り替え回数が増える
・耐候年数が短いので、1度にかかる費用は少ないが生涯にかかる費用は大きくなる。
フッ素塗料
メリット
・紫外線や雨風など、劣化原因に強く高耐候。
・フッ素には低摩擦性があるため、撥水性があり、防水、汚れも付きにくい。
・スカイツリーなどの商業施設に使われる程耐候年数が長く、綺麗な外観を維持。
長持ちなので生涯にかかる費用が少なくなる。
デメリット
・1回の塗装にかかるコストが高い
・ひび割れを引き起こしやすい為モルタルなどひび割れしやすい外壁には不向き。
・低摩擦性があるので次に乗る塗料を塗る前に専用の下塗り材を塗らないと乗らない。フッ素塗料を塗った場合は次回きちんと下塗り材を使うかを見極めましょう。
最近では同じような価格でさらに耐候年数が長い塗料も出始めている。
無機塗料
メリット
・高耐候で耐候年数が長く、生涯における塗装費用が安くなる。
・同じく、耐候年数が長いので生涯における塗装回数が減る。
・湿気に強く、カビ・コケ・藻の発生を防げる。海辺など湿気の多い地域や、日当たりの良くない外壁に向いている。
・静電気が発生しにくいので外壁が汚れが付着しにくく、
・親水性が高い為雨水で汚れを落とせるセルフクリーニング機能付き
・紫外線にも強く、条件によっては部屋の温度が3度も変化。
・ご自宅や隣人が家事を起こしてしまった場合も燃えづらくしてくれる不燃性。
紫外線、赤外線、雨風、に強く、断熱性、不燃性、親水性、高耐候で湿気にも強く、セルフクリーニング機能が付いているなど、特におすすめな塗料。
デメリット
・1回の塗装にかかるコストが高い
・ひび割れを引き起こしやすい為、モルタルなどひび割れしやすい外壁には不向き。
こちらも次に乗る塗料を塗る前に専用の下塗り材を塗らないと次の塗料が乗らない。無機塗料を塗った場合も次回きちんと下塗り材を使うかを見極めましょう。
塗料の選び方
様々な塗料の種類とデメリットをご紹介していきましたが
結局どれを選んだらいいの?
とお困りの方の為に簡単な選び方の例をご紹介していきます。
とにかく安い塗料が良い方
まとまったお金の用意が難しく、すぐにでも外壁塗装をしたいという方には
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
がオススメです。
ただし、耐候年数が短いので
- 外壁塗装工事の施工回数が増える
- 生涯における塗装費用が増える
ことが許容できる方におすすめです。
いろいろな色から選びたい方
したいお色が決まっていて、機能より外観、お気に入りの色にしたい方には
- シリコン塗料
がオススメです。
ただし、機能性はまずまずなので他の塗料の中で気に入るお色味があればそちらを優先した方が気に入ったお色が長持ちするのでオススメです。
とにかく汚したくない方
汚れは塗り替え時の目安というくらいに嫌なものですよね。
美観性を大事にしている方も多いのではないでしょうか。
そのような方には低汚染性がある塗料の
- フッ素塗料
- 無機塗料
がオススメです。
フッ素塗料は低摩擦性と撥水性で汚れが付きにくく、
無機塗料は親水性と静電気の発生が少ないことから汚れが付きにくくセルフクリーニング機能があります。いわばガラスと同じなので汚れが付きにくいのもご理解いただけるかと思います。
ただし、汚れにくいという事はフッ素塗料、無機塗料ともに、上から塗料が乗りづらいという事なので、次回塗装する際は専用の下塗り材が必要になります。
長持ちをさせたい方
長持ちするということは、外壁塗装工事の施工回数が少なくなり、生涯における塗装費用が節約できる。という事です。
外観の綺麗さも維持でき、煩わしい手続きも減らすことが出来ます。
そんな耐候年数をお求めの方には
- 無機塗料
がおすすめです。
無機塗料は、数ある塗料の中でもトップクラスの耐候年数で、最長10~15年持つといわれています。
ただし、無機塗料はひび割れに弱いので、ひび割れを起こしやすい外壁(モルタルなど)には不向きです。
まとめ
いかがでしたでしょうか
今回は外壁塗装で使う塗料の種類とメリットデメリット、塗料の選び方についてお伝えさせて頂きました。
使いたい種類の塗料は見つかりましたでしょうか。
しかし、どんなに良い塗料を使おうと、外壁を塗装する職人の技術がしっかりしていないと良い効力が発揮できず、すぐにはがれてしまったり色むらができてしまったりと、せっかく高いお金を出しても無駄どころか損をすることになりかねません。
損をしない為にもしっかりと優良塗装業者を見極めて、外壁塗装を快適に行っていきましょう!
優良外壁塗装業者選びに参考になりそうな記事です。是非ご活用ください。