「外壁塗装を頼みたいけど騙されないか不安」
「騙されない為には何ができるの?」
「結局、どんな業者に気をつければいいの?」
「このままだと危険ですと不安を煽られた」
など、折角の外壁塗装ですが、悪徳業者の存在によって依頼することが億劫になってしまいますよね。
外壁塗装について調べると、○○は危険といった文も多く、なにを気をつけていいか混乱してしまうかと思います。
今回の記事では、悪徳業者に焦点を絞り、「悪徳業者の手口あるある」「注意点まとめ」「優良塗装業者の探し方とコツ」をご紹介していきます。
外壁塗装業界で悪徳業者が急増しています
独立行政法人国民生活センター (kokusen.go.jp)によるとリフォーム工事の相談件数は
年度 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
---|---|---|---|---|
相談件数 | 7,223 | 8,000 | 8,757 | 1,864(前年同期 1,464) |
年度 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
---|---|---|---|---|
相談件数 | 5,684 | 5,759 | 7,009 | 1,424(前年同期 1,149) |
※ここでは、「屋根工事」「壁工事」「増改築工事」「塗装工事」「内装工事」の合計を「リフォーム工事」とする。
と、増加の一途をたどっています。
本来、屋根&外壁塗装は自分好みにお家を新しく塗り直し綺麗にする楽しみな行事のひとつのはずです。しかし近年増加傾向にある悪徳業者の存在によって、「騙されないようにしないと」「お金を必要以上に使わされるのでは?」などといった要らない不安が出てしまいます。
悪徳業者の手口例

では実際、どのような手口で騙しているのでしょうか。
塗料缶を節約するために・・・
塗装は本来、正しい量を正しい面積に正しい厚さで塗布していく必要があります。
にもかかわらず、材料費を節約するために
- 3回塗りのところ、2回しか塗らない
- 塗料をかなり薄めて使う
- 必要な厚みがない
など、塗料缶の節約を行い、十分な塗装を行わない業者がいます。
そうすることで、お客様には7缶分の費用を請求し、実際使用した缶は4缶で材料費を節約しているのです。
しかしそのようなことをされてしまうと、
などが発生します。
通常塗り替えの頻度は10年に度と言われております。しかし悪徳業者の手抜き作業が原因で2.3年で再工事となり余計なお金がかかってしまうことになります。
これを避けるためには
- 相見積もりを行う
- 塗料メーカーのHPを確認
- 塗料缶の数を確認する
- 塗装工事を見学
必要のない施工料金を請求する
本来、そのご自宅で必要な工事を見極めるのが業者の務めです。しかし悪徳業者は資格を持っていないことがほとんどで、小さなヒビでも大げさに「今すぐ塗装工事をしないと雨漏りしますよ!」と営業してきます。
その言葉を信じて契約したとしてもひび割れを補修せず外壁塗装を行い一見補修したようにみせる手抜き作業を行われたり、後を絶ちません。
その他にも、ただひび割れを補修すれば十分なところを、一部張り替えが必要と言い張り請求し、実際はただ補修をするだけ、もしくは補修もせず塗装のみで傷口を見えなくしたりなど、ありとあらゆる方法で見積もりを値上げしていきます。
これを避けるためには
- 相見積もりを行う
- 業者に言われたことが正しいかどうかネットで調べる
お金だけもらって逃げる

ひどい業者の場合ですと、塗装工事の契約を行い、頭金、もしくは全額前払いにしたお金だけもって逃げる業者もいます。
本来ですと、『全額前払い』はありえない支払い方法ですので、全額前払いの契約には注意しましょう。
これを避けるためには
- 相見積もりを行う
- 業者のHPを確認する
- 全額前払いの業者とは契約しない
雨の日でも気にせず工事
通常外壁塗装は雨や雪が降ると施工できません。それは、塗料に雨水が混ざり塗料の役目を果たせなくなるからです。雨や雪にもかかわらず塗装を行ってしまうと
- 色むら
- 剥がれ
- 劣化が早い
などの症状がでるからです。
ではなぜそのような事をするかというと、雨の日でも塗装作業を行うことで工期を縮められ、
本来外壁塗装の塗り替え目安は10年ですが、このような手抜きをされてしまうと2.3年で再度塗り直し、しかも状態の悪い外壁の上からとなってしまうので、業者選びは慎重に行いましょう
これを避けるためには
- 相見積もりを行う
- 雨の日に施工を行う業者とは契約しない
- 契約書に雨天の場合どうするかを記載する
乾燥時間を設けず塗装
業者の中には、乾燥時間を節約しより多くの塗装工事を行いお金を稼ごうとする悪徳業者がいます。
しかし、十分に乾燥時間を設けずにいると雨天時のように
- 色むら
- 剥がれ
- 劣化が早い
が発生します。
乾燥時間については知識や経験も必要です。優良塗装業者に依頼をしましょう。
これを避けるためには
- 相見積もりを行う
- 資格を持っているような優良塗装業者に依頼する
高級塗料と言い張りやすい塗料で塗装
実は塗料は、乾くとプロでもどのような塗料を使っているのか見分けがつきません。
高級塗料で高耐候。20年は持ちます!と言われても、実際に使われるのはアクリル塗料などの最近ではあまり使われないグレードの低い安い塗料。
そうすると20年はもちろん持たず、3~5年程度で汚れが目立ち、色褪せやひび、剥がれが発生して塗装が必要になります。
高級塗料でなくとも外壁塗装の塗り替え周期は10年と言われております。口だけの業者には十分ご注意ください。
これを避けるためには
- 相見積もりを行う
- 塗料のHPを確認する
- 現場を見学し、缶の名称を確認する
悪徳業者に騙されない注意まとめ

- 見積書の一式記載
- オリジナル塗料
- 大幅値下げ(キャンペーン)
- 訪問販売
- 全額前払い
見積書の一式記載

画像のように、詳しい記載がなく単位が一式となっている見積書には注意が必要です。
本来の場合ですと、

こちらの画像のように工程を細かく、さらに使用する塗料名、使用する面積や単価もしっかり記載してあります。
また、一式記載の場合ですと契約と違った内容であったりしても分からないので後で指摘しても言い逃れができてしまいます。そうならない為にも、工程がちゃんと記載された見積書の業者を選びましょう。
見積書の記載内容についてはこちらをご覧ください
大幅値下げ(キャンペーン)
理由によっては優良塗装業者でもキャンペーンをすることは容易にありますが、「実績作りのため」や「モニター価格」などはよくある文言です。悪徳業者の常套手段ですので気を付けて下さい。
外壁塗装の値段は足場や塗料などの材料費、人件費などで構成されています。そのためそれが安くなるという事は塗料や材料が安いものだったり、人件費などを減らし手抜き作業となるので失敗されてしまいます。
訪問販売
また、訪問販売も悪徳業者の特徴です。「無料で点検させて頂きます」といって「無料ならやってもらおうかな」とお得感をだしてきますが、「ここが危険です。」「放っておくと大変なことになります。」など不安を煽ってきます。
訪問販売は悪徳業者ばかりではありませんが不安を煽ってくる業者は要注意です。「無料どころか、むしろお金を払ってほしいくらいに不快」となりかねません。
全額前払い
先ほども書きましたが、悪徳業者を避けるには、全額前払いを避けましょう。
「全額前払いの方限定でお値引きいたします」というセールストークに要注意。
全額前払い=悪徳業者 という認識で間違いありません。契約は絶対にやめておきましょう。
相見積もりで悪徳業者はすぐわかる
今回様々な注意点や、トラブルを避けるための行動をお伝えしていきましたが、それらをすべてやっていくのは大変ですよね。時間や手間がかかってしまいます。「忙しくてそんなことをやっている暇はない」と、適当な業者で契約をしてしまったり、外壁塗装自体を申し込まずに建物がひどい状態になってしまったら本末転倒です!
それらを避けるためにも、とりあえず相見積もりを行えば安心です。
相見積もりを行うことで
- 様々な業者を見比べられる
- 塗装工事の相場が分かる
- 値上げされずに済む
複数の業者とやり取りをするので、それぞれの価格、対応の仕方、知識量、家の事をどれだけ考えた提案をしてくれるか。などの比較ができるので、結果的に悪徳業者ではなく、優良塗装業者と契約ができます。
相見積もりについてはこちらの記事にさらに詳しく書いてあります
まとめ

いかがでしたでしょうか?
是非外壁塗装業者と契約する際は今回の記事のないように注意してください。
優良塗装業者と契約を行い満足いく外壁塗装にしていきましょう。