飛び込み塗装営業の良し悪しを判断しよう!

初めて塗装工事をご検討の方へ

戸建てにお住まいの方なら、一度は営業マンの訪問を受けたことがあるのではないでしょうか?

「あなたの外壁、今すぐ塗り替えしないと手遅れになるかもしれませんよ」
「この価格は本日契約した人限定なので、今を逃すとこんなに安く塗装は出来ませんよ」

などと、いきなり言われると困惑してしまいますよね。

さらに、飛び込みの営業マンと契約した後、トラブルに発展するケースも多いのです。

こちらでは、突然訪問してくる営業マンの信頼性の判断や、悪徳業者の手口・対応策などについて、詳しく解説していきます。

塗装営業マンは信用してもいいの?

まず初めに結論から申しますと、飛び込みの営業マンには、十分注意したほうがよいです。

なぜなら、通常の業者と比較すると圧倒的にクレームになる可能性が高いのです。

国民生活センターには、訪問営業をきっかけにした

「しつこく言われ、契約してしまったが解約したい」

「工事をしたところ、仕上がりが納得いかない」

といった塗装リフォームのトラブルが連日寄せられています。
年々相談件数は増えており、2020年には11,186件もの相談が寄せられました。

参考:独立行政法人国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」

また、訪問してきた営業マンがどんなに感じがよくても、「契約を即決しない」「家にあげない」ことを心がけましょう。

契約してはいけない塗装営業マンの特徴

訪問してきた営業マンが下記の特徴に当てはまった場合、悪徳業者である可能性はより高まるので、注意しましょう。

不安を煽る

家に目立った傷もないのに、やたらと不安を煽ってくるのは要注意です。

悪徳塗装営業マンのトーク例

  • 「このままだと家の基礎が腐って取返しがつかなくなりますよ」
  • 「放っておくとそのうち雨漏りしますよ」

このようなトークをする営業マンは、あなた自身に知識がないのをいいことに、必要のない工事契約を迫ってくる可能性があります。

無料点検をしつこくアピールしてくる

国民生活センターに報告されているトラブルに「点検商法」というものがあります。
「無料で点検しますよ」と言って、異常が見つかったことにして、実際には必要のない修理や工事を強引に契約する悪徳商法になります。

悪徳塗装営業マンのトーク例

  • 「無料なので、点検だけでもどうですか」
  • 「近くを回っていたので、本日の点検代はサービスしますよ」

とくに悪質な営業マンが、悪質な場合は家主に見えないように家を壊したという事例も報告されています。
ですので、しつこく点検をしようとする業者には要注意です。

契約を急かせる

訪問当日中に契約を迫ってきたり、「この価格でできるのは何日後までです」などの近すぎる期限を設定する営業マンも、契約さえ結べばいいという悪質業者の可能性があります。

悪徳塗装営業マンのトーク例

  • 「本日ご契約していただけるなら、費用をお安くさせていただきます」
  • 「本日決めていただければ、足場代を無料にさせていただきます」
  • 「ちょうど当社の決算キャンペーンが今週中までなのでぜひ」

顧客満足度を追求する優良業者であれば、消費者にはある程度じっくり考えて工事を検討してほしいと思うものでしょう。

大幅値引きをする

通常の塗装工事にも値引きはよくありますが、もともと割高な値段のものを、通常またはやや高い価格に下げてお得に見せているケースの場合もあります。

悪徳塗装営業マンのトーク例

  • 「通常は300万円かかりますが、150万円まで値引きさせていただきます」
  • 「地域で実績を作りたいので、モニター価格で工事させていただきます」

訪問営業マンの提示した値引き前の工事金額が、相場価格である保証はどこにもありません。
値引き後ですら相場より高い金額の場合もあるので、不安であれば相見積もりをとることをおすすめします。

信頼できる営業マンの特徴

家に来た営業マンが下記に当てはまれば、信頼できる業者である可能性が高まります。

なお、信頼できる前提として飛び込みの塗装営業マンではないことがあります。
あくまで、自分で呼んだ業者を判断する基準としてお考えください。

契約を急かさず待ってくれる

訪問したその日に契約を無理に進めず、考える時間をくれる業者であれば、悪徳業者である可能性は下がります。

優良な業者は、他社とも比較検討してから判断されることも承知しています。

通常の塗装業者の場合、見積もり書の作成から契約までの猶予は1ヶ月程度あるのが平均です。

見積もり書の内訳が細かい

内訳が細かい見積もり書を作る業者も、悪徳業者である確率は下がります。
下記が明記されていれば、良心的な見積もり書と言えるでしょう。

  • 施工や材料の単価
  • 塗装の施工面積
  • 足場の仮説面積
  • 使用する塗料名
  • 使用する機材名
  • 塗装のみの場合、7~10行以上に分かれた細目

反対に、悪徳業者の営業マンが出す見積書は、単価や数量が不明瞭で「一式」などの単位が多用される傾向があります。
その理由は、担当者に施工面積や単価の知識がないこと、また他社の単価と比べられると高額と分かってしまうことなどがあるからです。

複数の塗装プランを提示する

予算などに合わせて、塗料や施工範囲の異なるプランを複数提案してくれる担当者も、悪徳業者である可能性は下がります。

外壁塗装は、塗料や工法などの選択によって、費用も効能も大きく異なります。

特に塗料はピンからキリまであり、予算、外壁材の種類、気候条件、施主の希望などにより、最適なものが変わります。

反対に、悪徳業者の塗装営業マンは、施主の希望を叶えるような言い回しで、会社が推奨する高利益率な塗料に誘導する傾向がありますので注意しましょう。

地元に特化している塗装業者である

あなたの居住地域で長く営業している、地域密着の塗装業者であれば、悪徳業者の確率は下がります。

飛び込みの営業マンが所属する会社は、自社で成約した工事を、それより安い金額で外注する営業会社であることが多く、特定の地域に縛られず、施工部門も自社で確保していません。

業者名をインターネットを検索して出てきた会社のウェブサイトが、全国展開で手広い工事を手掛けている企業ではなく、市区町村または県内を根拠地にした中小業者のものであれば、地元の専門業者と言ってよいでしょう。

飛び込みの営業マンと契約してしまうとどうなる?

飛び込みの営業マンとの契約後、よく報告されるトラブルは下記の2点になります。

  • 工事の費用が相場よりかなり高額だった
  • 手抜き工事で工事後、前よりひどくなった

それぞれの詳細を見ていきましょう。

相場より高い金額で工事を契約させられる

訪問営業マンは、多くが歩合給で報酬を得ています。
そこで、消費者が塗装工事の相場額を知らないことを利用し、自分の営業報酬を最大化しようとする営業マンがいるのも事実です。

そのため、本当は100万円で済む工事でも、「200万円のところを150万円にします」というトークで安く感じさせ、相場より50万円も高い契約を結ばせる、ということがあります。

工事箇所が前より悪化する・手抜き工事をされる

訪問営業を通して結んだ工事契約の場合、あなたが支払った費用の多くが営業マンと営業会社に流れてしまい、施工業者には僅かな金額しか行き渡りません

施工業者も商売なので、少ない金額で利益を出すために、手抜きをして材料費や人件費を削らざるを得ず、手抜き工事が起こってしまうのです。

営業会社も、利益を最大化するため、施工業者へ支払う工事費用はギリギリまで下げてしまいます。
しかし、営業会社を使う塗装業者は、仕事が少なくて経営が厳しい業者が多いのも事実です。

そのため、通常では割に合わない工事でも受注し、利益をなんとか捻出するために手抜き工事に手を染めてしまうことがあるそうです。

塗装営業マンが突然来たときの対応方法

その場で契約しない

塗装営業マンが来ても、その場で契約はせず、帰った後に工事費用の相場や勧められた塗料、営業マンの所属する会社の評判を調べることをオススメします

その日のうちに契約したほうがお得であると説明されるかもしれませんが、外壁塗装に限らず、契約の即決はリスクが高いでしょう。

他の業者からも見積もりをとる

工事費用の相場を知るために、相見積もりを取るとよいでしょう。

また、価格だけでなく、人柄も比べることができるのも、相見積もりのメリットになります。
あなたと相性のいい担当者を見つけられるかもしれません。

契約書をキャンセルする場合

契約書面の受領日から8日の間であれば、無条件でクーリングオフ制度を利用できます。

仮に、契約してしまったとしても、調べたり、第三者に意見を聞く、複数業者と比較することで「怪しい」と感じたらすぐクーリングオフをオススメします。

まとめ

劣化状況について指摘されたら、自分でも外壁の状況をチェックしてみる。
特別価格は今だけと急かされたら、自分でも費用相場を調べてみる。

など、一旦冷静になり客観的になることが大切です。

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