「赤ちゃんに害はあるのかな」
「なんで臭いの?」
「どんな対策をしたらいいの?」
臭いの強い塗料。お身体の弱いご老人や大事なお子さんやペットへの影響が気になりますよね。
そこでこの記事では
赤ちゃんがいても外壁塗装工事を安心して行うためのポイントや外壁塗装業者と打ち合わせすべきことをご紹介していきます。
塗料が人体に与える影響
塗料って、臭いも強いし、身体に悪いようなイメージがありますよね。
実は、臭いの原因も、人体への害も同じ原因だったのです。
ですが、限りなく害が少ないペンキもあります。
塗料による害の原因
塗料の、あの強い臭いの原因は、『有機溶剤』です。
塗料は大きく『油性塗料』と『水性塗料』の2つの種類に分けられ、この「油性塗料」を薄める際に有機溶剤を用います。一方、水性塗料は名前の通り水で薄めるため、臭いが強くなく、安全性も高いです。詳しくは後述させていただきます。
塗料によっておこる被害
塗料による被害の主な原因は、油性塗料を薄めている「有機溶剤」に含まれる有害な化学物質によるものです。
この有機溶剤が、塗料の臭いの原因で、蒸気となり私たちの健康を脅かします。
一時的な吸入なら問題ありませんが、一度に過剰摂取した場合は要注意です。
ただしこれは大人の場合で、乳児、妊婦は少量でも吸わないよう注意が必要です。詳しくは後述させて頂きます。
それでは、具体的にどのような被害があり、どのような対策があるのでしょうか。
皮膚からも
有機溶剤とはでも書きましたが、有機溶剤は皮膚からも体内に侵入することがあります。ですので油性塗料を使う場合は皮膚にも注意が必要です。
そのため外壁塗装業者は、長袖、長ズボン、ゴーグル、作業手袋など全身を防護して作業をしています
口だけでなく、皮膚への対策も忘れないでください。
有機溶剤の吸引が人体にもたらす被害
有機溶剤は、下記のような健康被害をもたらします。
これらの例は、あくまで一部にすぎません。ひどい場合、血液や脳にまで大きな影響を与えます。
塗料の臭いを長く吸い続けた時に上記のような症状が出ている場合は気を付けて下さい。
乳児、妊婦は要注意
有機溶剤は、乳児、妊婦にとって要注意です。
なぜなら、乳児は身体も小さく未発達であるため化学物質の影響を受けやすいです。
妊娠している方ですと、有機溶剤の有害成分を摂取してしまうと、胎児に悪影響を及ぼす危険性があります。
通常であれば少量の摂取でも問題はありませんが、乳児、妊婦は少量でも注意が必要です。
ですので、乳児・妊婦は有機溶剤を吸い込むような塗料の臭いが強い場所へは近づかないようにしてください。
外出するのが一番です。
ペットと塗料
有機溶剤は、ペットにも注意が必要です。これは、溶剤に含まれている「VOC (揮発性有機化合物)」と呼ばれる化学物質が原因です。
正確には、VOCにある「芳香族炭化水素」です。
この成分がペットの食欲減退、吠え、皮膚の炎症など、複数の症状を引き起こします。
ですから有機溶剤を使用する場合は、ペットにも注意が必要なのです。
対策
有機溶剤を避けるためにも、有機溶剤対策を行いましょう。
外壁塗装業者に塗装を任せる場合
塗装業者に塗装を任せる場合、以下の対策が有効です。
具体的には、下記をご参考にしてみてください。
水性塗料を使ってもらう
油性塗料か水性塗料かを選べる場合、水性塗料を使ってもらいましょう。水性塗料は油性塗料に比べ、限りなく有害性が低いです。
赤ちゃんやペットがいるご家庭は水性塗料を使ってもらうと安心です。また、最近ですと性能が高く、環境にやさしく、価格も安い水性塗料もでてきているためおすすめです。
ただ塗膜の寿命が短く、雨に弱いものもあるため、使用については外壁塗装業者と相談しましょう。
持ちも良く、身体に害の少ない塗料を使っている外壁塗装業者を探してみてください。
「養生シート」をお願いする
水性塗料がオススメですが油性塗料を使用する場合は特に、室内に臭いが入らないようにするため養生シートをお願いしましょう。
特に、通気口や窓はしっかりと貼ってもらってください。
また、換気は作業の工程により出来る時と出来ない時がありますので事前に外壁塗装業者へ確認しましょう。
室内まで塗料の臭いに見舞われないためにも、養生は大切です。
外壁塗装作業の見学はマスクを着用する
外壁塗装作業に近づく場合、有機溶剤を吸入しないため、必ずマスクを着用してください。
ホームセンターに売っている「防毒マスク」着用がおすすめです。有害成分を含んだ空気のろ過をしてくれます。
外壁塗装作業中の見学で、悪影響を防ぐためにも、マスクは必ず着用しましょう。
外壁塗装中は外泊する
塗料の臭いに弱く不快な場合、吸わなくていいように数日は外泊しましょう。
また、外壁塗装が終わってからも1週間は臭いが残るため外泊もおすすめです。
この機会に旅行に行ってしまうのも良いですね。
乳児や妊婦がいらっしゃいますとより有機溶剤を避ける必要があるため、より外泊を推奨します。
塗料の臭いが気になる方は、この機会に旅行や帰省、外泊を行ってみてはいかがでしょうか。
外壁塗装は周囲に配慮しよう
外壁塗装工事を行うなら、近所トラブルを防ぐために周囲への配慮も必要です。
外壁塗装工事には騒音、臭い、粉塵などがつきものです。近隣住民の方にもご迷惑がかかってしまうので
などの旨をお伝えするために近所へ挨拶をしましょう。その際にはタオルや日用品、菓子折りなどを添えるのも良いかもしれません。
外壁塗装業者が挨拶回りをする場合もありますが、念のため、ご自身でもお伝えするとトラブルを回避できます。
外壁塗装を行うなら、事前に周囲へ配慮も大切です。
まとめ
塗料の多くは人体にとって有害ですので十分な対策を取り安全を確保が必要です。
この記事のポイントは以下の4つです。
塗料の有害物質は、油性塗料に使われる「有機溶剤」が原因。
人体への害は油性塗料を薄めている「有機溶剤」に含まれる有害な化学物質が原因
有機溶剤の吸引注意点。
以上5つの点は、必ず避けましょう。
臭いや健康の為の対策。
外壁塗装工事を行う場合は周囲へ配慮する
ご近所トラブルに発展しない為にもご挨拶をしておきましょう。
以上の点を押さえて、塗料の臭いには十分な対策をしていきましょう。
もしまだ塗料の有害性に不安なことやわからないことなどありましたら外壁塗装業者に相談してみてはいかがでしょうか?