「外壁塗装をしようと思っている」
「見積りを何社かとったがどこにお願いするか決めかねている」
「良い業者を見極めたい」
そんな方におすすめの記事になります。
外壁塗装をする際の相見積もりはとても重要ですよね。
外壁塗装は最低でも数十万はかかる工事です、やり直しがききません。
相見積もりには、値段だけではなく、優良塗装業者を見極める為のヒントがたくさん詰まっています。値段や業者の品質・対応など様々な視点から比べることができ、きちんとあなたのお家にあった業者を選ぶことができます。
しかし選ぶ基準やポイントが分かっていないと、ちゃんと良い選択の仕方が分かりませんよね。
そこで本記事では良い見積書と悪い見積書を見分けるポイント5つを紹介します。
明瞭な見積書を作成する業者は、お客さまのことを第一に誠実な仕事が期待できる優良業者の可能性が高いです。不良な工事をされて後悔しないためにも、見積書をよく確認し、より良い外壁塗装業者を見極めていきましょう。
複数外壁塗装業者に依頼しよう
お見積りを依頼するときは必ず複数の外壁塗装業者に依頼するべきという事は前回詳しくお話させて頂きました。
最低でも3社に相見積りの依頼をしてみましょう。
正確に比較するために
比較するにはすべての業者に同じ条件で依頼する必要があります。
相見積もりの際は、塗装についてご自身が今考えていることや要望を、全業者に全く同じに伝えましょう。
そのために、「工期はいつからいつまでの間がいい」「ここのヒビ割れが気になる」「塗り分けをしたい」などの要望は紙に書き留めておきましょう。
条件がバラバラだと、価格と内容のバランスが取れているのか分からなくなり、比較がしづらくなります。
基本的な見積書の見方
まずは見積書の基本的な見方を知らなくては理解することも難しいですよね。「見積書をチェックしたくとも見積書に書いてあることがわからない」とお困りの方もいらっしゃいますよね。
ですのでまずは見積書の基本的な読み方を解説します。
単位 数量 単価 金額
外壁塗装の見積書は基本的にに、「バイオ洗浄」や「足場設置」など、工程ごとに「単位」や「数量」、「単価」や「金額」が書いてあります。
「金額」は、その工程の「数量」と「単価」を掛け合わせたものです。
たとえば「185㎡に中塗り材を塗る」という工程があった場合、1㎡あたりの作業価格が500円だとすると
- 単位 は ㎡
- 数量 は 185
- 単価 は 500
- 金額 は 数量(185)×単価(500)=92,500(円) になります。
※小数点以下省略
単位の種類
基本的な単位の種類は、「㎡」「m」「式」の3つです。
「㎡」で表すのは難しい「鉄部塗装工事」や「色数追加費用」などは「1 式 ~円」のかたちで記載にされます。
下塗り・中塗り・上塗り
壁を塗装するという工程の名称に「下塗り」「中塗り」「上塗り」があります。
塗装について詳しくない方ですと「下塗りとは?」と疑問に思うかもしれません。
外壁塗装は、基本的に塗料を3度塗りします。「下地材」や「下塗り材」といった塗料を「下塗り」の工程で塗布、その上に「上塗り材」や「上塗り塗料」といった塗料を塗り、「中塗り・上塗り」で2度重ね塗りして完成です。
コーキング施工
外壁塗装工事のほとんどでは、見積書の内訳に「コーキング施工費」が入っています。
「コーキング施工費」は、外壁のサイディングボードと呼ばれる材質が使用されている場合は、必ずと言っていいほど必要な施工です。
サイディングボードの外壁は、ボードとボードのつなぎ目を埋めるコーキングと呼ばれる硬いゴム状の建材の定期的な補修が必要です。外壁塗装の際にコーキング補修も一緒に施工するのが一般的です。
優良外壁塗装業者を見極める5つのポイント
相見積もりをとったら、この5つのポイントを使って見極めていきましょう。
本当に良い工事をしてくれるような優良塗装業者なのかを見極められる大切な部分ですので、依頼しようとしている業者に当てはまっているかどうかチェックしてみましょう。
それでは詳しく説明していきます。
有効期限1か月以上
外壁は常に紫外線や雨風からダメージを受け続けており、状態は変化します。見積書受け取り後に台風や豪雨などが来ると、劣化が進行する可能性もありますので、有効期限が設けられている見積書がほとんどです。
ただし、外壁塗装工事は高額ですからできるだけ損は避けたいです。損を避ける為にも慎重に業者選びをする必要があります。他の塗装業者に見積の依頼や、家族での話し合いには時間が必要です。
お客様思いの業者であれば有効期限を1か月以上設けています。
1週間以内や即日といった極端に短い期間で期限を設けている業者には注意してください。他の業者と比較されると困る(高額すぎる、劣っている)などの、急いで契約をとりたい何かしらの理由がある業者である可能性が高いです。
工程ごとに細かく分けて書かれているか
これが工程ごとに細かく記載されている見積書の例です。
- 施工する数量平米が書いてある
- 足場の設置や高圧洗浄の項目がある
- 塗装の回数が記載されている
など、書面をみただけでどんな工事が行われるのかを想像しやすい見積書は良い見積書です。
使用する塗料の製品名の明示
外壁の塗装では、塗料は、基本的に2種類使用します。下塗り材と、中塗り・上塗りで使用する塗料です。
この、3つの工程と2種類の塗料の【製品名】が、見積書にしっかり記載されているか確認しましょう。
塗装のコストパフォーマンス(品質と価格)は、使用する塗料によって左右されます。ですのでこの点はしっかり確認しておきましょう。
また、「オリジナル塗料」には気を付けて下さい。「自社開発しました」という謳い文句で販売しているオリジナル塗料は、性能や金額を調べにくいうえにわかりづらく、粗悪品の可能性もあります。メーカーが販売している塗料に比べて性能も低くいうえに費用が高いケースが多いです。
また「オリジナル塗料」と書かれている場合は注意が必要です。「自社開発した」といううたい文句で販売するオリジナル塗料は、塗料の性能や金額を調べてもわかりづらく、粗悪品である可能性もあります。メーカーが販売している塗料に比べて性能が低く、費用が高いケースが多いです。
アフター体制はしっかりしているか
塗装が終わった後のアフター体制はしっかりとしているか、どんなアフターフォローなのか具体的に確認しましょう。
なぜなら、お家を長持ちさせるには塗装後も細かい補修などを必要なタイミングで行うことが必要だからです。建物の資産価値を守れるうえに節約につながります。
例えば、台風やなにかぶつけてしまったとき等、すぐに点検や補修に来てくれる塗装業者は信頼できます。
塗装後も安心して長く暮らし続けるためにも、アフターフォローがしっかりしている業者に依頼しましょう。
担当営業の説明が丁寧か
見積もり提出時などに、担当営業が専門用語やこちらの疑問点に対して分かりやすく説明してくれるかチェックしてみましょう。
なぜなら、見積もりの際に説明が不十分な場合、今後もあなたの不安や疑問を解消できません。工事の際には行き違いが起き、トラブルになることがあるためです。
塗装工事は専門用語も多く、初めての工事となると分からないことや不安なことが多く出てきます。
こうした疑問や不安にもきちんと真摯に答えてくれるところなら、安心して工事を依頼できます。
工事を依頼する際は、安さや技術だけで決めてしまうのではなく、こちらの気持ちに寄り添って丁寧な説明・対応をしてくれるかどうかも大切にしていきましょう。
まとめ
良い見積もり書とは、どのような材料をどれだけ使用して、どのような工事を行うかがわかる見積もり書です。外壁塗装にくわしくない人が見てもわかるような、細かく記載された見積もり書かどうかチェックしましょう。記載された塗料や工程の料金が相場であるかどうかも、この記事で確認するといいでしょう。
不明な点は遠慮せずに、担当者にしっかり確認しましょう。質問に対して誠実でていねいに答えてもらえるかどうかも、信頼できる良い業者を見極めるポイントになります。
大事なお家の工事ですので値段や対応の良さだけで決めずしっかり見極めていきましょう!