1. お建物の平面図、立面図を準備しましょう
なぜ図面が必要?
図面がないと見積書が作れないわけではありませんが、塗装の金額は(材料費+施工費)× 塗装面積で計算されます。また、軒天(軒裏天井:外壁と屋根をつなぐ部分)、雨樋、水切り、破風板、帯板、木面格子、雨戸等も塗装しますし、外壁のシーリングも行うためやはり正確な図面があると正確な料金が出ます。
もし図面が無い場合は各塗装業者がそれぞれ計測して塗装面積を算出します。ただ、全塗装業者それぞれ正確な計測が出来ているとは限らないため誤差が出てしまったり、本来必要とする塗料の量を多めに取られてしまう可能性もあります。
とくに近年目にする「〇坪 定額〇円」のようなわかりやすいパック料金を見かけますが、お建物によっては損をしてしまう可能性、もしくは料金は得できるとしても塗装業者が塗料を薄めて面積に対応させてしまうなどの手抜き工事をしてくる場合がありますので注意が必要です!このようなパック料金を採用する場合は、必ず相見積もりをとり使用される塗料の量を比較してください。あまりに量が違う場合は危険です!
新築の場合は、施主控えとしてハウスメーカーや設計事務所から納品されるものです。
外壁塗装業者が現地調査に来る前にぜひ準備しておいてください。
万が一、図面を紛失してしまった時や手元にないときは、ハウスメーカーや設計事務所から取り寄せることも可能ですが、築年数がそれなりのお建物ですと取り寄せるまでに時間ががかることも考えられますので、外壁塗装を思いついたらなるべく早めに取り寄せの手配を行いましょう。
建物の情報を記した図面は3種類(意匠図、構造図、設備図)があり、外壁塗装で必要となる図面は意匠図に該当する、「立面図」と「平面図」の2種類です。
ただし、今後、外壁塗装だけでなく、屋根塗装やリフォームを行う予定の方は、図面一式と後から解説する工事仕様書も併せて取り寄せておいた方がいいでしょう。
平面図(間取り図)とは
平面図には、間取りだけではなく、外壁の横の長さも書かれているため外壁塗装の面積計算や足場の設置方法に利用されます。

立面図(姿図)とは
立面図には、建物を外側から見た図で、高さに関わる寸法が書いてあります。先ほど平面図に記載された横幅と合わせて面積が算出できます。なお、下記の資料だと記載されていませんが、窓、玄関ドア、雨戸、戸袋など、外壁以外の部位(開口部)の面積を算出できるものが理想です(平面図から算出できる場合もあります)。

2.工事仕様書を準備しましょう
工事仕様書とは、どのような外壁下地を使っているか、塗装できない外装材かどうかなど、お建物で使用されている素材について記載があるものです。ハウスメーカーや設計事務所、施工業者によってどのようなフォーマットで納品されるかには違いがありますが、「標準仕様書」「工事仕様書」などという名称の資料で、内訳に「外壁」や「外部(仕上げ)」などの項目で詳細が書かれているのが一般的です。
3. 要望をまとめて紙に起こしておきましょう
なぜ紙に起こすべきかは見積もりを依頼するすべての業者に、同じ条件で見積を出してもらうためです。紙に書き留めておくことで、現地調査の際に伝え忘れがないかも後から確認できますよね。
うっかり伝え忘れてしまった業者が他業者より安い見積もりを持ってきたとしても、それは相見積もりにはなりません!
- 工期はいつからいつまでの間がいい
- 作業時間は日中の何時から何時までがいい
- ヒビ割れが気になっている箇所
- どんな塗料を選んで良いか分からないので、いくつか提案してほしい
- 予算はいくらまで
- 現在の色から別の色に変えたい
- 塗り分けをしたい
などなど、皆様のライフスタイルや気になる箇所、ご予算に関することなどまずはしっかり伝えて、それぞれに対する回答をしっかりと比較してください。