「外壁塗装の相場はどのくらい?」
「この内訳はどうなの?」 「外壁塗装って、何に費用がかかっているの?」
外壁塗装の内訳が気になる人は、こんな悩みを持っていませんか?
実は、外壁塗装は塗料を含む材料費、人件費、足場代、その他と4つが含まれています。そして、外壁塗装の相場は一戸建て30坪で「80万~120万円」になります。
今回は、外壁塗装の費用相場、外壁塗装の内訳、内訳の相場について、また外壁塗装を依頼する時の注意点も併せて解説していきます。
外壁塗装を失敗しないための注意点
はじめに、注意点を知っておけば、外壁塗装で損をすることを回避できます。このように外壁塗装で失敗しないためにも、以下の注意点を覚えておきましょう。
中間マージン
外壁塗装で注意したいのは、中間マージン。
これは、元請が下請け業者に外注する形になり、本来は必要のない費用です。
例えば、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼すると下請け業者に外注するため、中間マージンが発生します。
ひどい場合、さらに孫請け業者にまで外注する場合もあるので、払う必要のない中間マージンがどんどん高額になってしまいます。
余計な費用を支払わないためにも、業者に直接依頼して、中間マージンを払わないようにしましょう。
追加費用
外壁塗装で注意したいのは、追加費用。これは、施工時に不具合が発覚して発生する費用です。
外壁塗装は、現地調査を行ってから見積りを決めるのが通常ですが、実際に塗装を行うと、見た目では判断できない以上に劣化している可能性があります。
この場合、見積りの段階では測れない想定外のことになるので、追加費用が発生してしまいます。
ただし、悪徳業者が追加請求する場合はとても悪質で、施主が何もわからないのをいいことに次々と追加費用を請求してきます。
例えば、追加費用が発生するとは言っていないのに、後から追加費用の入った見積りを請求する場合は要注意しましょう。
施工時に外壁が思っていたよりも劣化しているのならば、追加費用は致し方ありません。
一式表記
外壁塗装で注意したいのは、一式表記。その理由は、一式と記載することで、内容を不明瞭にしようとしているからです。
詳細な明細を省いてしまうと、どの部分にどれだけの費用がかかっているのか細かく把握することができません。
さらに、もしこれが悪徳業者なら「一式」と書くだけで、払う必要のない費用も一式に含んでいる可能性もあるので、注意しましょう。
大幅値引き
外壁塗装で注意したいのは、「大幅値引き」という言葉。その理由は、外壁塗装はある程度の費用がかかるため、大幅に値引くことが難しいのです。
このような「安さ」をアピールした業者は、費用を抑えるためにあらゆる手段を講じてくるのです。
例えば、通常よりも塗料を薄めて使ったり、一度塗りしかしていなかったりします。
そのため、せっかく大金を払ったのに塗装がすぐ剥がれてしまうなどの施工不良で、結果的に損をする形になります。
外壁塗装は高額なため、できるだけ安く頼みたいという方もいらっしゃるかとは思いますが、費用を半額に近い金額まで値引いたり、相場よりも格安の業者には要必要です。
外壁塗装の費用相場
では、外壁塗装はどのくらいかかるのでしょうか。
外壁塗装は、平均的な大きさの戸建て住宅(30坪)の場合は「80万~120万円」が相場になります。
坪数や築年数によって外壁塗装の平均相場は異なります。
これはあくまでも目安ですので、参考程度に考えておきましょう。
外壁塗装の内訳
外壁塗装の内訳は、主に4つに分けることができます。
それは「塗料代(材料費)」 「人件費」 「足場代」 「その他」 です。
費用の比率は、【塗料代(材料費) 20%】【人件費30%】【足場代20%】【その他約30%】になります。
続いて、内訳について詳しく解説していきます。
塗料代(材料費)
塗料代とは、外壁塗装に使われる材料の費用のこと。
塗料をはじめ、養生、コーキングの打替などが含まれます。また、塗料は種類によって費用が違い、一番安いものだとアクリル、高いものだと無機塗料などがあります。
基本的に、外壁塗装に使われる全ての材料の費用だとお考えください。
人件費
人件費とは、外壁塗装を行う職人、作業員に対しての費用のこと。ですので、外壁塗装に関わる人数と日数によって算出していきます。
ちなみに人数についてですが、もし職人のレベルが高い場合は通常よりも費用が高くなってしまうことがありますので、覚えておきましょう。
基本的に、外壁塗装を行う人たちに支払う「給与」のような費用だとお考えください。
足場代
足場代とは、外壁塗装を行う際に必要な足場を組み立てる費用のこと。
これは、足場の材料を運ぶ運搬費と足場を組む施工費を合わせた費用になります。
「無料」を謳う業者も存在しますが、全体の費用の約2割を占め、さらに国家資格が必要な組立作業を無料で行うことはできないので、注意しましょう。
職人が安全な環境、かつ質の高い仕事を行えるためにも、足場代は必ず支払いうことをオススメします。
その他
外壁塗装を行った業者の利益を含んだ材料費、人件費、足場代以外にかかる外壁塗装の費用のこと。
他にも、現場へ向かう移動費や、業者の車を置く駐車代、保険費、印紙代や事務手数料などかかります。
その他の費用だけでも、全体の3割近くを占めているので、内訳を確認する際はどのような費用が含まれているか細かく見ていきましょう。
内訳の相場
外壁塗装の内訳について確認できたところで、内訳の相場について見てみましょう。
内訳は、外壁や材料、地域によって違いがありますが、ある程度相場が決まっています。
内訳の相場を参考にすることで、見積りが適正価格なのか比較することができます。
それでは、それぞれの内訳について説明していきます。
塗料代
外壁塗装の塗料代で、もっとも大きく占める塗料代の相場になります。
これは、塗料によって費用が異なります。塗料の相場については、下記の通りになります。
グレード | 耐久性 | 単価(㎡)*計3回塗り |
---|---|---|
アクリル | 5~7年 | 1400~1600円 |
ウレタン | 8~10年 | 1700~2200円 |
シリコン | 10~15年 | 2300~3000円 |
ラジカル制御型塗料 | 12~15年 | 2500~3000円 |
フッ素 | 15~20年 | 3800~4800円 |
光触媒塗料 | 15~20年 | 4200~5000円 |
無機塗料 | 20~25年 | 4500~5500円 |
塗料はそれぞれ費用も違えば、耐久性、特徴も異なります。
それぞれの費用と耐久性、特徴を考慮した上で、外壁に合った塗料を選ぶようにしましょう。
人件費
人件費の相場は、1人あたり2万円程度。
これは、人数、日数と、職人の能力、地域によって異なります。ですが、見積もりには「人件費」というのが記載されていません。
「材工費」といって、一見すると材料費のところに、人件費にあたる手間賃が含まれて計算されています。
そのため、人件費という記載が見当たらなくても、「人件費」は内訳に入っているので確認しましょう。
足場代
項目 | 単価(㎡) |
---|---|
仮設足場:2階建て | ¥750 |
仮設足場:3階建て | ¥800 |
屋根足場 | ¥800 |
養生 | ¥200 |
足場だけでなく、近隣の配慮に必要な「養生」の費用も含まれます。
家の外周が広い、家が高いと費用も高額になってきますので、覚えておきましょう。
まとめ
ここまで見てきたことを参考に、相場・内訳をしっかり把握し、より良い外壁塗装工事を行えるようにきちんと準備していきましょう。