前回は外壁の種類をご紹介しましたが、今回は屋根の種類についてご紹介します。
屋根といっても様々な種類があり、屋根材のそれぞれ特徴を持っているので詳しく解説していきます。
スレート
特徴
スレートとは、セメントと繊維素材を薄い板に加工した屋根材です。
メーカーや業者によっては「コロニアル」や「カラーベスト」と呼ばれています。
メンテナンスのサイン
・カビやコケの発生
・退色、割れ、棟の釘の緩み
ガルバリウム鋼板
特徴
ガルバリウム鋼板とは、表面にアルミニウム・亜鉛・シリコンでメッキを施した薄い鉄板です。
現在リフォーム工事ではもっとも人気の屋根材です。
メンテナンスのサイン
・サビ
・穴あき、棟の釘の緩み
ジンカリウム鋼板
特徴
ジンカリウム鋼板は表面を砂粒でコーティングした金属板です。
コーティングすることにより、断熱性の低さや遮音性が解消されました。
メンテナンスのサイン
・石粒の剥げ
・浮き、棟の釘の緩み
アスファルトシングル
特徴
アスファルトシングルとは、アスファルトで表面をコーティングされたシート状の屋根材です。
日本ではここ10年間で普及した比較的新しい素材になります。
メンテナンスのサイン
・カビやコケ
・浮き、剥がれ
陶器瓦
特徴
陶器瓦とは、粘土を高温で焼成して作った日本の伝統的屋根材です。
「日本瓦」「和瓦」「釉薬(ゆうやく)瓦」などと呼ばれることもあります。
メンテナンスのサイン
・瓦のずれ
・破損
・棟の崩れ
陶板
屋根材としての陶板とは、陶器瓦(釉薬瓦・陶器瓦)と同様の素材を軽量化した素材です。
建物の耐荷重の理由で重い陶器瓦が選べない場合でも使用可能です。
メンテナンスのサイン
・瓦のずれ
・破損
・棟の崩れ
トタン屋根
特徴
トタンとは、表面に亜鉛めっきを施した鉄板です。
以前は屋根材の主流のひとつでしたが、現在はより錆びにくい「ガルバリウム鋼板」が登場し、あまり見かけなくなりました。
メンテナンスのサイン
・サビ
・穴あき、棟の釘の緩み
セメント瓦
特徴
セメント瓦(別称:コンクリート瓦、モニエル瓦、プレスセメント瓦)とは、セメントと砂を瓦状に固めた屋根材です。
約20~30年前までは屋根材の主流でしたが、より軽くて安いスレートが登場し、あまり見かけなくなりました。
メンテナンスのサイン
・コケ
・退色
・塗膜の剥がれ
・ズレ・脱落
まとめ
屋根の特徴を知っていれば、塗装が良いのか?カバーが良いのか?それとも葺き替えが良いのか?など塗装業者が言っていることは本当なのか、ご自身で判断できるようになります。
悪徳業者に騙されないためにも、ご自宅の屋根材の特徴を覚えておきましょう。