雨の日が続いたり、短時間に強い雨が降ると雨漏りする… などと雨漏りに困っている方はいませんか?
今回は雨漏りの原因を解説していきます。
雨漏りの原因
雨漏りの原因は、大きく分けると4つに分類される場合がほとんどになります。
- 経年劣化
- 台風や地震などの自然災害
- 外的な衝撃による損傷
- 設計・施工不良
下記では、「雨漏りする箇所」「修理方法」とともにご紹介します。
棟板金の曲がり・破損

棟板金、谷板金、破風板といった部分は、築15年前後で浮きや釘のゆるみが起こり、雨水の侵入口となりやすい部位です。
■棟板金が原因で雨漏りしやすい箇所 :2階の天井
■修理方法 :屋根修理業者を呼んで、棟板金・谷板金・破風板・ケラバなどの板金交換や修理作業を行います。
屋根材の割れ、欠け、ズレ

スレートや瓦などの屋根材に破損・脱落・強風による欠損があり、露出した屋根下地から天井裏に水が染み込んでしまいます。
■屋根材が原因で雨漏りしやすい箇所 :2階の天井
■修理方法 :屋根修理業者を呼んで、屋根材の部分差し替えやズレの補正作業を行います。
窓サッシの劣化

住宅の窓・ドア・換気扇などのサッシ廻りと外壁材の間には、コーキングで埋められています。
このコーキングは、年月が経つと劣化し、細かなヒビや裂け目が生じ、雨水の侵入口となります。
■サッシが原因で雨漏りしやすい箇所 :屋内の壁全般
■修理方法 :既存のコーキングを撤去後に新しいコーキング剤を充填する「打ち替え」作業を行います。
ベランダ床の防水層の劣化

ベランダの床面ウレタン・FRP・シートの防水層の経年劣化などが原因で、住宅に染み込むようになった。
■ベランダ床が原因で雨漏りしやすい箇所 :1階の天井
■修理方法 :ベランダの床や境界部分の防水層を新しくする作業を行います。
外壁材のひび割れ

モルタルの場合、ひび割れが雨漏りの原因であることが多いです。
外壁を確認して幅5mm以上のひび割れ(クラック)があった場合は、それが原因だと思って良いでしょう。
ひび割れは窓の周辺に起こりやすいので、異常がないか点検する際は窓周辺から見ることをオススメします。
■外壁のひびが原因で雨漏りしやすい箇所 :屋内の壁全般
■修理方法 :ひび割れ箇所にシーリング材を埋めて塗装する作業を行います。
外壁の目地のコーキングの劣化

外壁の目地のコーキングが痩せたり剥がれたりしていて、そこから水が侵入する可能性があります。
窯業系サイディングの場合、上記の可能性が高くなります。
■外壁の目地が原因で雨漏りしやすい箇所 :屋内の壁全般
■修理方法 :既存のコーキングを撤去後に新しいコーキング剤を充填する「打ち替え」作業を行います。
雨樋の詰まり・破損

雨樋の異常箇所から外壁に直接流れている水が、隙間を通って室内に染み込んでいる可能性があります。
なので、雨が降っている際に雨樋の水が問題なく流れているかを見ることで確認できます。
■雨樋が原因で雨漏りしやすい箇所 :屋内の壁
■修理方法 :雨樋の詰まりが原因の場合、業者に依頼して点検・清掃作業を行います。雨樋が破損している場合は、一部または全交換となります。
雨戸の戸袋

古い住宅の場合、雨戸を収納する戸袋の裏側が防水処理されていないことがあります。
この部位が長期間雨にさらされ続けると雨漏りが発生させます。
■戸袋が原因で雨漏りしやすい箇所 :1階の天井
■修理方法 :戸袋を防水化するか、雨戸をアルミサッシやシャッターに交換する作業を行います。
ベランダの排水口の詰まり

落ち葉やゴミで排水溝が詰まり、流れなくなった雨水が壁に染み込んでしまうことがあります。
この場合は自分で直せることが多いので、まずは排水口を確認してみましょう。
■ベランダの排水口が原因で雨漏りしやすい箇所 :1階の天井
■修理方法 :ベランダやバルコニーの排水口の詰まりを掃除し解消することで、正しく水が流れるようになります。
雨漏りが原因ではない水漏れ
雨漏りと間違えやすいのが、水道管の漏水や結露による内装への染み込みがあります。
結露

結露とは、外気と室内の温度差で水滴が生じ、内装の壁に染みができてしまいます。
■結露が原因で雨漏りしやすい箇所 :屋内の壁(外壁の結露)、2階の天井(屋根裏の結露)
■修理方法 :外壁の結露は換気穴の設置・屋根裏の結露は換気棟をそれぞれ設置する工事をして、結露を解消します。
漏水

漏水とは、排水管や水道管の劣化により水が漏れ出し、壁や床、家財が濡れてきてしまいます。
雨ではなく水が垂れたり、水を使っていないのに水道メーターが回っていたら漏水の可能性が高くなります。
■漏水が原因で雨漏りしやすい箇所 :洗面所、浴室、水道管やエアコンの配管の周辺
■修理方法 :漏水は、水道業者にお願いして水道管を点検・修理することで解決します。
雨漏りの修理はどこにお願いしたらいいのか
車で15分以内の業者がおすすめ
依頼する業者は、なんと言っても自宅から近いところがおすすめです。
目安としては車で15分以内が理想、遠くても1時間以内の業者を選びましょう。
移動距離が短いと到着も早く、都合も合いやすいので現地調査や修理工事の日程がスムーズに組めるからです。